法政大学の宮城まり子教授の論文より
下記に宮城まり子教授の論文でスーパービジョンに
触れた部分を抜粋で記してみます。
そこで、キャリアコンサルタント資格を取得して活動
を開始している人が増えている現状のなかで、いかに
その質を向上させキャリアコンサルタントを社会や
企業・組織において実際に機能させ、その評価を高め、
価値を認知されるようになるかは非常に重要な課題
である。
すなわち、「キャリアコンサルタントのキャリア開発」
の問題である。
その方策としては、資格取得後も実際の相談経験を積
み重ねながら、スーパーバイザーにスーパービジョン
を受けること、事例検討会を行うこと、さらなるキャリ
アコンサルタントのレベルアップのための研修会を設
けること、自律的な自己啓発による勉強を継続するこ
となど、何よりもまず自らの質的向上努力をおこなう
ことが欠かせない。
キャリアコンサルタントの資格の取得は単にスター
トラインに立ったことを意味しており、決してゴール
ではないことを意識しなくてはならない。
そして、キャリアコンサルタントの養成機関が必ず
しもスーパービジョンの仕組みをしっかりと確立し
ていないし、公的なバックアップのシステムも未確
立の現状では、民間の組織での自主的努力は今後も
しばらく欠かせないであろう。
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